地頭のいい子は本当に早寝早起き?その理由とは?
睡眠中に脳は作られます。
午後10時から午前2時の、暗闇での熟睡を子供たちに与えてあげてください。
脳が成長するのは、睡眠中です。寝ている間に脳はバージョンアップするんです。
脳には、海馬と呼ばれる場所があって、脳の持ち主が寝ている間に活性化します。
海馬は、今日の体験のうち、気になる場面を追体験して、そこから知識を作る出しています。追体験とは、ビデオの再生機能のような感じで起こったことを改めて脳が体験していくのです。
例えば、ある少年が、今日、Aちゃんという女の子に意地悪されたとします。夜眠ってる間に、海馬がその場面に至るシーンを何度も再生し、過去の似たようなシーンを探しに行き、Aちゃんが意地悪になる理由を分析して、今後意地悪されないように対策を考えるのです。もちろん、夢の中だから、登場人物は、怪獣になったりしてるかもですが。。
そして、海馬は、Aちゃん以外の女子の過去の意地悪データを構築して、「こういう時に女は意地悪になる。」という知識と対処法をさらに構築していくのです。
学校の勉強も同じ。
学校で習ってきたことを、夜寝ている間に海馬が整理して知識化するまでは、脳にとっては短期間だけキープされる記憶にしかすぎません。
引き算を習った夜、子供の脳は引き算の構造を脳にて定着させて、今までに習った足し算の知識と照らし合わせて、数学という知識領域を統合さていきます。
そう、「勉強」は、睡眠によって初めて脳の中に定着し完成するのです。
勉強以外の生きる知恵も全て睡眠中に作られます。
よく、「考えに詰まったら寝る。寝起きに必ずアイデアが浮かぶ。」
という人はかなり多いですよね?
ですから、子供の睡眠の確保は、彼らの知識、体験を脳に染み込ませるために必要不可欠であり、
私たち親のとても大事な義務なんです。
身体が成長するのも睡眠中です。
骨と筋肉の新陳代謝を促す成長ホルモンは、睡眠中(特に午後10時〜午前2時の4時間)に分泌されます。成長ホルモンは、一生分泌され、大人にとっては美肌やボケ防止になるありがたいホルモンですが、その性質上、大量分泌され始めるのは6歳から。そこから13−14歳くらいまで絶頂期をキープし続けて、個人差はありますが、普通は17歳くらいまで潤沢に分泌されるのだそうです。
ですから、4歳から12歳までの睡眠は、脳と身体の成長にとっても重要だということになります。
そして、睡眠の質を上げるためには、網膜にある程度以上の光量が当たらないようにすることなのだそうです。できれば真っ暗な部屋で眠らせる方がベター。
もしも、暗い部屋を怖がるようなら、足元に間接照明をつけるなどして、光が直接