子供の脳は筋肉と一緒。使えば使うほど強くなる。
子どもの脳は、建設中の家の作りに似ています。
1階の脳は、脳の低い位置にある脳幹と大脳辺縁系からなっていて、
いわゆる「本能」=「爬虫類脳」と呼ばれ、かなり原始的な機能を担います。
脳幹は、生まれた時には、すでに十分に発達しています。
呼吸や睡眠、消化機能の調節などの基本機能ですね。
また、基本的な神経、精神活動、衝動を司っています。
例えば、2歳になる息子が、思い通りにならない時に、いきなりジュースの入っているコップを壁に投げつけたりするのは、まさにこの1階の爬虫類脳のせいです。
他方、脳の2階部分は、大脳皮質からなっていて、下の1階部分をおおう半ドームのようになっていて、バランスの取れた意味ある人生を送り、健全な人間関係を楽しむための思考や感情、スキルを司っています。
・しっかりした判断や計画づくり、
・感情と体のコントロール、自己への気づき
・道徳観
・自己、他者への思いやり
でも、残念なことに、この2階部分は、かなり長い間(20代半ばまで)、「建設中=発展途上」なんです。
そう、だから、子供は基本的には爬虫類脳。本能の赴くままなんです。
だから、家に帰ったらお弁当箱を台所に出しなさい!
と何度言っても、お弁当箱がカバンの中に入ったままであったとしても、
それは20代半ばまでは期待していはいけない。ということ。
子どもが「わざと」忘れている訳でもなんでもなく、、、
できない。
ことが多いんです。
もちろん、ちゃんと毎日お弁当を出せる子もいます。
でも、それはたまたまその子はできる。
それだけなんですね。
だから、昨日はできたのに、なんで今日はできないの?
という問いは、
子供にとっては
「僕もわかんない。。。」
なんですね。笑
だから、私たち親は、そんな無理難題(いつも正しくあれ。)を20代半ばまでの子供に期待しちゃダメってことなんです。
どれほ賢く、責任感がある真面目な子供であっても、「常に良い選択をする」ことを子どもに期待することは、ヒジョーに酷なことだったんですね。
じゃー、子どもが悪いことをした時とか、放っとけというの?
と思われた方もきっと多いでしょう。。
それはもちろん違います。
例えば、スーパーマーケットで、子どもが「お菓子買ってー!」と駄々をこねて泣き叫んだとします。
今、泣き叫んでいるのは、1階の爬虫類脳?それとも建設中の2階の脳?
そこに、「泣くのはやめなさい!」と1階の爬虫類脳を押さえ込もうとしたら、、。
きっと子供は火がついたようにさらに泣き始めるでしょう。。。
ではどうすればいいか?
まずは、1階の爬虫類脳に寄り添って、繋がることが大事になります。
「泣いてるの?」「どうしたの?」「悲しいの?」
子供は、まず親が自分の気持ちと繋がってくれたことで、だいぶ落ち着きます。
そして、カッカしていた爬虫類脳が少し静まってきたところで、
初めて2階の脳に働きかけてあげることができるんです。
今回のお菓子を買ってほしいという子供の気持ちはよくわかる。
でも、今日はお菓子は買わない。(理由があるならそれを伝える。)
で、どうすればいいかを子どもに聞けばいい。。
すぐに親子が納得できるいいアイデアは出てこないかもしれません。
でも、こういうやりとりを繰り返すことで、
脳の2階部分はどんどん建設が進み、だんだん強化されていくんです。
参考図書:「子供の脳を伸ばすしつけ」(ダニエル・シーガル著)
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