YOGAed.キッズヨガでは、タイムアウトよりタイムイン。
脳には、「可塑性」という特徴があります。
脳の可塑性とは、ある経験を繰り返すことで、脳はそれに順応して形を変える。というものです。
キッズヨガでは、この脳の可塑性に注目し、タイムアウトではなくタイムインを繰り返すことによって、子どもたちに、自己への気づきを促していきます。
タイムアウトとは、アメリカではとても王道的な子供のしつけの手段です。
何か子供が悪いことをした時、数分間別の場所で静かにして、自分がしたことを反省させるというしつけの方法です。
一見、この方法は、子どものお尻を叩くより、とても落ち着いた親の行動に見れるかもしれません。
でも、タイムアウトがうまく使われていることって本当はとても少ないんですね。
なぜって、親と子どもの間には、以下の通り、大きな誤解が存在するからです。
タイムアウトで親が子どもに期待すること:
「僕は本当に悪いことをしちゃったな。。。お母さんが怒るのも無理ないな。これからはもっとちゃんとしよう!タイムアウトのおかげでそれがよくわかった。。」
タイムアウト中に子どもが思ってること:
「僕の気持ちもわからないで、急に怒鳴るママなんて、大っ嫌いだ!僕はなんて不幸な子供なんだ。」
、、、と、親子の間にこれだけの「意識のズレ」があるんです。
特に、親が、タイムアウトを罰として子どもにさせた時はなおさらです。
間違いをするたびに、「タイムアウト」=「一人で過ごす」経験を繰り返すと、子どもは何を学んでいくのでしょう。。それは、「拒絶の経験」になるんですね。
「僕の本当の気持ちを親は理解してくれない。」
「いい子にしている時じゃないと、親は一緒にいてくれない。」
これを繰り返された子どもは、脳の可塑性の特性から、
親に愛されるためにはいい子でいないと。。という思いが強くなります。
これは、一見、いいことじゃない!と思うかもしれませんが、
実はそうではなく、
その子どもが「ありのままの自分」を消していく。
ということなんです。。。
じゃ、今、あなたの目の前にいる「我が子」は一体誰なのか?
その子自身の姿じゃなくて、それは「あなたが理想とする子ども」なんです。
ちょっと怖くないですか?
ではどうすればいい?
そう、タイムアウトではなく、タイムイン。
タイムインとは、
子供と一緒に座り、子どもの話を聞いて、まずは子どもの心と繋がること。
そして、今自分がとった行動について、一緒に振り返る。
そして、どうしてそんな行動をとったのか?どんな気持ちだったのか?を一緒に見つめていく。
そして、本当はどうすればよかったのか?今度同じことが起きたらどうしたらいいか?
を聞いてみる。
タイムインとは、外に隔離されることではなく、自分の体の中で起こっていることを親と一緒に、そして自分で眺めることです。
ムカっとする時、悲しい時、嬉しい時、、、感情が動く時、そこには必ず原因があります。
そこを一緒に見ていく。
もし、そこで、怒りの感情に気づいたら、
それを否定せず、そんな気持ちを自分が持っていることにOKを出す。
でも、人やモノを傷つけたくない。
そしたら、どうすればいい?と考えることができるようになるんですね。。
もちろん、私自身がいつもこんな冷静に対処できているか?と言ったら、、とんでもない!
キレることだってもちろん沢山あります。
でも、ここでも脳の可塑性なんです。
10回に1回でもタイムインを試し、繰り返していくことで、だんだんできるようになっていきます。
脳は筋肉と一緒。
使えば使うほど、強化されていくんです。
今度、子どもが何か悪さをした時、ぜひ試して見てください。
あなたの脳の可塑性を利用して!
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